ヒート史上最高のFC選手 ドウェイン・ウェイドがヒートを去った理由

2016年の7月、マイアミ・ヒートを13年間支え続けたチーム史上最高のフランチャイズプレイヤー、ドウェイン・ウェイドがシカゴ・ブルズへ移籍しました。

2003年にヒートにドラフト5位で指名されて以来、13年間に渡りヒート一筋で貢献してきたウェイドは、チームを3度の優勝へと導いています。

謙虚な性格でシャキール・オニールやレブロン・ジェームズとも共闘してきたウェイド、

そんなウェイドがチームを離れた本当の理由はなんだったのでしょうか。

NBA ウェイド

出典:Love BasketBall

2015-16シーズン、ヒートはスリーキングスと言われた一人、レブロン・ジェームズの抜けた穴をうめきれないものの、ハッサン・ホワイトサイドやゴーラン・ドラギッチの活躍もあり前年逃したプレイオフに進出。

特に前年加入したホワイトサイドは、様々なチームを渡り歩き、ヒートでリバウンドの才能を開花、リバウンド、ブロックでチームに貢献し期待のセンターとして注目されました。

また、同じく前年トレード加入したドラキッチはウェイドとの相性も良く、ウェイドはドラキッチを高く評価していました。

ウェイドとマイアミ・ヒートの関係

地区優勝を果たしたこの年のオフシーズン、ウェイドはチームとの再契約を希望していました。

13年間のヒートと契約してきたウェイドですが、2014年に結んだ2年契約は、フランチャイズプレイヤーの契約としては低額で期間も短いものでした。

しかしそれはウェイドのチームへの信頼あっての契約、レブロンが抜けた穴を補強するための補強費を捻出するために受け入れた契約でもありました。

2016年のオフシーズン、チームがウェイドに提示した契約は2年40億円。13年間フランチャイズプレイヤーとしてヒートに貢献してきたウェイドの契約内容としては変わらず低額なものでした

このオフ、ヒートはフランチャイズプレイヤーのウェイドとの契約よりも、チームの中核、ホワイトサイド、ドラギッチとの契約を優先して行っていました。

これによりヒート側も選手契約のサラリーを圧迫。相変わらずサラリー問題のしわ寄せを食らうウェイドは不遇に対して仕方ないと受け入れつつも不満があったのは確かでしょう。

ウェイドの臨んだ契約は3年契約、チームが提示した契約は2年約50億円と、長らくヒートに貢献してきて、チームのために自己犠牲を伴ってきたウェイドもついに耐え切れなくなりました。

結果的にウェイドは故郷のシカゴ・ブルズと契約。

他球団のウェイドクラスの選手なら十分、要求を提示できる立場にいたはずですが、ウェイドにとって大きな不満はもう一つあったのでしょう。

そのきっかけはこの年最大の注目FA選手、ケビン・デュラントにありました。

自己犠牲を強いてきたウェイドに対して、チームはウェイドの再契約よりもオクラホマシティ・サンダーのエース、ケビン・デュラント獲得に力を注いだのです。

同チームのホワイトサィドやドラギッチとの契約はまだしも、長年貢献してきたウェイドを二の次にして他チームのエース獲得に全力を注いだチームに怒ったウェイドが再契約を拒否したのも無理はありません。

チーム側としても34歳のウェイドに希望通りの契約を提示するだけの余裕がなかったのも事実ですが、それ以前からたまっていた小さな不満がウェイドのヒートからの離脱を決断させる核となったのでしょう

マイアミ・ヒートは元々、2010年のスリーキング結成時に、他球団から強引にスーパースターを集めて戦力強化を図ったことがあります。
しかし結成1年目、ウェイドとレブロン、特に2人のエースが張り合っていた状況でチームはかみ合わず、チームはファイナルで敗退、シーズン初めから終わりまで大きく非難されました。

そのため2年目からはウェイドはレブロンの補佐に回ることを決意。「悪役には俺がなる。だからお前は気にするな」と、非難されるレブロンを気遣ってチームの勝利を第一に考えたウェイドが取った行動でした。

デュラントの獲得に関しても同じだったのかもしれません。34歳のウェイドのいるヒートに、3度の得点王の経験をもつデュラントが加入したらチームが重きを置くのは間違いなくデュラントでしょう。

13年間、長らくヒートに尽くしてヒートに貢献してきた結果、ヒートからの見返りが小さすぎたのがウェイドのブルズ移籍の理由だったのでしょう。

不満を爆発させヒートを去ったウェイドですが、ウェイド自身は「最終的にはヒートで引退したい」と、未だに、ヒートへの思いは残っているようです。

ヒート側もウェイドへの感謝の気持ちを伝えています。

結果的に契約合意に至らなかったものの、球団運営とウェイドの考えがすれ違ってしまっただけで、お互いにリスペクトする関係は続いているようです。

現在、35歳のウェイドは親友レブロン・ジェームズとクリーブランド・キャバリアーズでプレイしています。

数年後、ウェイドが引退する際には、セルティックスと結んだポール・ピアースの引退1日契約のように、またヒートと契約してヒートのユニフォームを着たウェイドを見ることのできる機会があるかもしれません。

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